不登校のお子さんの居場所は家以外にないのか迷いますよね。
息子教室には行きたくない
家族以外と交流がなかったり、留守番ばかりさせるのも心配ですよね。
居場所はクラスの教室だけではありません。
学校外にもさまざまな居場所があります。
もし利用してみたい場所があれば足を運んでみたり、一度相談してみましょう。

学校関連の相談窓口と居場所

学校関連の居場所や相談場所は、最近少しずつ広がっています。
- 担任・学年主任・養護教諭・スクールカウンセラー
- 校内教育支援センター(相談室などとよぶことも)
- 教育支援センター(適応支援教室)
- 学びの多様化学校
- 夜間中学
担任・学年主任・養護教諭
所属している学校の担任の先生や学年主任の先生、養護の先生と最初にやり取りすることが多いですよね。
学校にはスクールカウンセラーが常駐している場合も多く、子どもの様子や家庭の状況を共有することで、学校でのサポート体制を検討してもらえます。
スクールカウンセラーは経済的な問題や生活環境の問題など、学校以外の要因で不登校になっている場合にも相談に乗ってくれます。
養護教諭は保健室の先生のことです。
怪我や病気だけでなく、生徒の心身の健康をサポートしています。
特性のあるお子さんには、特別支援教育コーディネーターや通級指導担当教員、特別支援学級担任が対応する場合もあります。
校内教育支援センター
小学校や中学校の中には、教室だけではなく、不登校の子や行きしぶりのある子が教室ではない場所で過ごせる居場所がある学校も増えてきました。
校内教育支援センターは、校内フリースクールや相談室など呼び方は学校によって違います。
この場所は、安心・安全な場所を提供できるよう運用されています。
空き教室に設置されていたり、利用しやすいよう明るい雰囲気にしている学校もあります。
今はまだ行けなくても、在籍校はどこに配置されていて、どんな雰囲気なのか知っておくと今後の選択肢の一つとして心に留めておくことができます。
教育支援センター
教育支援センターは適応指導教室や学習室などと呼ぶところもあります。
主に自治体が運営しています(一部は都道府県運営もあり)
在籍校と連携されているため、料金も基本的に無料です。
元の学校には在籍していて、自治体が運営している場所に自分のペースで通う形になります。
出席扱いになるかどうかは判断が異なる場合があるので、在籍校に確認してみると良いでしょう。
- 落ち着ける部屋でゆっくり過ごせる
- 来ている子たちと外で遊ぶ
- 一緒に行事活動をする
- ボードゲームで遊ぶ
- 勉強について質問できる
場所によって運営の内容もさまざまです。
相談業務や訪問支援をしているところもあります。
同じように不登校の仲間ができることで孤独感が和らぐ場合もあります。
「学校には行けないけれど友達と遊びたい」というお子さんが安心できる場所になるかもしれません。
遅れた勉強を学びたいときに、教員資格がある先生が教えてくれたり異年齢の子が教えてくれる教室もあります。
教育支援センター(適応指導教室)の雰囲気が自分の子どもに合うのか、自分の地域ではどんなことができるのか確かめてみると選択の幅が広がります。
学びの多様化学校

以前は不登校特例校と呼ばれていましたが2023年8月より学びの多様化学校に名称が変更されました。
法律で認められた学校なので、通常の学校と同じように卒業して進学もできます。
公立と私立があるため学費はそれぞれ異なりますし、学校によって特色も異なります。
学びの多様化学校はその名の通り、一人ひとりに合わせた授業カリキュラムだったり、支援体制が整っていて不登校の生徒に配慮されています。
年間の総授業時間数が少ないことも特徴の一つです。
令和5年では全国で21校とありましたが令和7年では57校と徐々に増加しています。
2004年に東京都八王子市で初めて設置され、国は全ての都道府県・政令指定都市の設置を目指していて、全国的にこれから増加が期待できる学校です。
まだお住まいの地域に設置されていない場合もあります。
将来は、誰でも転居したり遠方に通学しなくても自由に選択できるようになるといいですね。
不登校児童生徒を受け入れる不登校特例校については、令和5年3月現在、全国で 21 校の設置に留まっているが、文部科学省では今後早期に全ての都道府県・政令指定都市に設置されることを目指すとともに、将来的には希望する児童生徒が居住地によらず通えるよう、分教室型も含め全国 300 校の設置がなされることを目指しており、各設置者においても、分教室型を含めた設置に向けた取組が期待されること。
文部科学省
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夜間中学

夜間中学も学び直す場として徐々に数が増えている場所です。
まだ各都道府県にはありませんが、令和6年10月時点で53校、令和7年にも新たに設置されていく予定です。
朝起きるのが辛い起立性調節障害があるお子さんも時間をずらして学ぶことができます。
以前は戦後の混乱期で仕事などで学習することができなかった人が対象でしたが、今ではそれだけではなく外国籍のお子さんや不登校でほとんど学校に通えなかったお子さんも利用しています。
基本的には夜間中学は義務教育が終了後の人が対象ですが富山テレビの報道(2023年10月10日)によれば、夜間中学でも現役中学生が通える学校の紹介がされています。
夜間中学は、さまざまな理由で十分に義務教育を受けられなかった人や外国人などの「学び直しの場」だが、香川県の夜間中学は全国で唯一、不登校の現役の中学生を受け入れることで知られている。
出典:FNNプライムオンライン
夜間中学は基本は夕方から始まって夜21時頃まで勉強するスタイルです。
不登校特例校の指定されている夜間中学のある学校では、不登校生徒を対象にした日中のコースがある場合があります。
現役不登校中学生で気になる方は、確認してみるとよいでしょう。
コース別となっている学校例:京都市立洛友中学校、三重県・みえ四葉ケ咲中学校など
夜間中学は学びの多様化学校と同様に設置数が少ないためお住まいの近くにはないという場合もあります。
希望するには夜間中学や教育委員会に問い合わせることが必要です。
入学希望者のうち夜間中学への入学を認められる方は、基本的には、不登校や親による虐待等により中学校等の課程の大部分を欠席していた方を想定していますが、様々なケースが考えられるため、入学の許可に際しては、出席日数等の一律の外形的な基準によって決定するのではなく、個々の事情に応じて柔軟に判断することが望まれます。
文部科学省

色々な年代の方や外国籍のお子さんもいらっしゃるので、多様化を肌で感じることができそうですね。
\全国の設置・検討状況はこちら/
補足として、上のリンク先にはありませんが山口県防府市にはボランティアによる自主夜間中学があります。
岐阜県は夜間中学の設置に向けて現在検討が始まっています。
公的機関の相談窓口

公的機関の相談窓口についてご紹介します。
- 自治体の不登校相談窓口
- 児童相談所
- 保健所、精神保健福祉センター
- 引きこもり地域支援センター
- 教育センター(市町村の教育委員会)
自治体の不登校相談窓口
各自治体の教育委員会や福祉課などが設置している相談窓口です。
地域に特化した情報や支援策を提供しています。
不登校への理解が深まるような講座が開催されている場合もあるので自治体のホームページや下のリンクからお住まいの場所の相談先をみつけましょう。
児童相談所、子ども家庭支援センター
児童相談所は18歳未満のお子さんに関するあらゆる相談を受け付けている専門機関です。
児童相談センターと呼ぶところもあります。
不登校だけでなく、発達、いじめ、虐待など、幅広い悩みに対応しています。
必要に応じて、心理士や医師などの専門家が関わることもあります。
また、養育上に困難がある場合や心身の状態によっては「一時保護」を行います。
必要があれば児童養護施設への入所や、里親家庭への委託と言った「措置」があります。
子ども家庭支援センターとは市区町村が主体となり、18歳未満のお子さんや子育て家庭のあらゆる相談や、ショートステイや一時預かりなどの支援を行っています。
地域に密着した情報の提供もしています。
1991年から児童相談所や教育相談センターや民間団体などで「メンタルフレンド」事業が行われるようになりました。
東京都、神奈川県、愛知県、岩手県では家にひきこもりがちな子どもたちを対象にした「メンタルフレンド」(呼び方が違う地域もある)というボランティア活動があります。
児童相談所が中心となって子どもたちの心の支えとなってくれるお兄さん・お姉さんが来てくれて話したり遊んでくれるというものです。
市町村によって独自の「メンタルフレンド」事業を行っている場合もあります。
すべての県や自治体にあるわけではないため、居住地にあるのか検索してみるのがよいでしょう。
実際の問い合わせ先は、児童相談センターではなく教育センターなどの場合もありますのでご注意ください。
保健所、精神保健福祉センター
保健所は子どもに関するあらゆる悩みについての相談が可能です。
自治体によって対応できる専門職員が異なりますが、地域に根ざした相談窓口として機能しており、他の相談窓口や専門機関への橋渡しも行います。
精神保健福祉センターは、子どもの心の問題や精神的な課題、不登校や成人の引きこもりなど幅広いこころの健康に関する相談ができます。
本人だけでなく家族や周囲の人の相談も対応しています。
相談は匿名でも可能で病名の診断がなくても利用できます。
講演会などイベントも開催しており、関係機関との連携もしています。
ひきこもり地域支援センター
ひきこもり地域支援センターは、専門資格をもつ支援コーディネーターに相談をすることができます。社会活動再開の支援や家族向けのサポートも行われています。
専門機関への連携がされており必要に応じて調整をしてくれたり、地域の情報も提供しています。
厚生労働省のひきこもり支援事業について気になる方は、左のリンクからご覧ください。
設置状況リストは以下のボタンから、全国のひきこもり地域支援センターの一覧がわかります。
専門的なサポート医療機関

専門の医療機関では、身体的な症状があるときの相談や検査、専門家の視点からの意見を聞くことができます。
- 心療内科、精神科
- 小児科
心療内科・精神科
お子さんの心身の不調が長期にわたる場合や、精神的なストレスが大きいと判断される場合は、専門医の診察を受けることも選択肢の一つです。
心身のバランスを整えるためのアドバイスや、必要であれば薬の処方も検討されます。
不登校に関する相談は、大学病院や県立病院、一部のクリニックで受診できます。
小児心療科や小児・児童精神科、発達外来、思春期外来でお子さんを診ることが多いです。
一般的に、小児科の専門外来や精神科、心療内科の中に含まれます。
しかし、すべての地域にあるわけではありません。
一人ひとりに時間もかかるので、予約がなかなか取れないケースも珍しくはありません。
まずはかかりつけ医や小児科などに相談し、必要に応じて紹介状を書いてもらい予約するとよいでしょう。
特に大きな病院や専門医療機関では、紹介状がないと受診できなかったり「選定療養費」という特別な料金がかかってしまうので注意が必要です。(初診5000円〜7000円前後)
NPO法人・民間団体・企業・ボランティア団体
不登校支援に特化したNPO法人や民間団体も数多く存在します。
居場所の提供、学習支援、親の会、個別相談など、団体によって提供されるサービスは様々です。
地域の情報を集めたりして、ご自身のニーズに合った団体を探してみるのも良いでしょう。
フリースクール

個人やNPO法人、民間企業など運営は様々な形があります。
通信制高校やサポート校が中等部フリースクールを運営している場合もあります。
目的も学校へ復帰を目指す場所や、他者との交流を目的としたり、家以外の居場所を作る場所、勉強以外の体験を通じてエネルギーを蓄える場所、日常生活の力を得る場所などさまざまです。
ホームページやインスタグラムなどの情報で確認するだけでなく、実際に足を運んでみることが大切です。
何よりも本人が居心地が良いか。体験プランも用意されている場所もあるので問い合わせてみましょう。
通うことで出席扱いになるかどうかは、在籍校に確認してみましょう。
民間施設における指導等に関して「出席扱い」が考慮される場合には,当該民間施設における指導等が適切であるかどうか,学校長と教育委員会が連携して判断することとされています。
文部科学省
料金もそれぞれ異なるため、料金も踏まえて色々と比較検討することが必要です。
東京都、愛知県、三重県などの一部の自治体では補助金の制度が始まっているので、これからどんどん全国に広がっていくと良いですね。
放課後デイサービス

こちらは特性があるお子さんが対象です。
平成24年に児童福祉法の支援によって放課後デイサービスが創設されました。
利用するには医師からの診断書や受給者証が必要になります。
学校に籍があれば不登校でも利用できます。
学校に行けないときも放課後デイサービスなら行けるという場合があります。
家族以外の第三者と交流があることで居場所となったり、身体を動かすことで生活習慣を取り戻すことができます。
ゲームや料理、習字や作品づくりなどを通じて、達成感を味わうことで自己肯定感を高めるなど成長を促すことができることもメリットです。
事業所によりスタッフの人数も異なるため、1日の受け入れ人数が違う場合があります。
日常生活の活動に力を入れている、体幹の訓練に力を入れている、日々の行事を通して仲間とのつながりを大切にするなど事業所により雰囲気が異なったり、力を入れている部分が違います。
最初の相談窓口は、自治体の福祉担当課になります。
放課後デイサービスを決める際には、相談支援員さんから詳しく情報収集したり、事前に見学をすることが大切です。
学習を支えるサポート

学校関連の相談先・居場所の外に、以下のような学習サポートがありますが、民間団体や法人のため利用費用がかかることが多くあります。
- 集団指導塾
- 個別指導塾
- 訪問型指導
- オンライン指導塾
- 通信講座
子どもにとって居心地が良いのであれば学習塾も居場所となるでしょう。
集団で授業を受ける塾だけでなく、個別塾やオンラインを活用しながら自分のペースで進める塾もあります。
通学するのが億劫な場合は家庭教師やオンラインの塾が安心です。
- 目的が学習で、休憩時間もそれほど長くない
- 行事やグループ学習など集団で取り組む課題がない
- 自分のペースで質問や学習がしやすい
- 勉強が目的だから、集団で騒がしい環境が少ない
集団でざわざわしたところが苦手な子にとっては、安心できるスペースになる場合もあります。
特性に合わせた学習支援をしている塾もあります。
家庭教師では、経験豊かな講師がいるところや大学生など若い先生が指導してくれるところもあります。
相談しやすい、話しやすい講師であったことで学習に取り組みやすくなることもあります。
お子さんに合った塾を選択することが大切です。
もし「今の状態でも取り組める学び直しの方法はどれ?」と迷ったら、状況別に整理した学び直し6つの選択肢も参考にしてみてください。
▼不登校の勉強遅れを取り戻す6つの学び直し方法

番外編|家族以外の関わりや体験、親の負担軽減

居場所がどうしても見つからない。
家ばかりにいるのもストレスが溜まる⋯⋯
不登校の期間は、お子さんだけでなく親御さんにも大きな負担がかかります。
時には家族以外のサポートを借りて、心身を休めることも重要です。
すべての人にぴったりではありませんが、外に出る機会になれば幸いです。
祖父母やきょうだい
家ばかりでちょっと違う人ともお話しして欲しい…
そんな時、祖父母に頼める人は手伝ってもらいましょう。
祖父母が近くに住んでいて、理解があること。孫とも仲が良好であることが必要です。
一緒に花を育てたり、将棋を教えてもらったり。
親が教えるのとまた違うことを知れる居場所になります。
寝転がると畳の匂いとアナログ時計の針の音。
古びた味のある家具。家とはまた違うゆっくりした時間が流れる。
自分の家にはない雰囲気を感じながら、ゆっくりできる場所と感じるお子さんもいるかもしれません。
公共施設や民間企業の体験イベント
気分転換の場所として、市の行事や近くの公共施設で行われているイベントに参加する方法もあります。
随時参加で、親が送迎したり、イベントによっては一緒に参加する必要があります。
親の時間の都合をつける必要はありますが、子どもの興味のあることについて深めることができます。
家では体験できないような、知識の豊富な講師から生き物について学んだり、工作をしたり。
民間企業が工場見学や体験教室を開いている場合もあります。
新しい体験をすることで、子どもの好きが見つかるきっかけにもなります。
ファミリーサポート
急な用事があるときなどは、小学生6年生までのお子さんの場合は、ファミリーサポートにお願いする方法もあります。
お母さんがたまに息抜きしたり、利用することで結果的に第三者とお子さんが交流する機会が得られます。
お住まいの市町村によって、利用方法や条件など異なる場合もあるため確認してください。
初めて利用する時は、人見知りのお子さんや初めての人が苦手なお子さんもいるので、事前に相談したり事前に面会してみるのがいいでしょう。
家事代行
夕食作りや掃除などの家事を代行してもらい、お母さんが時間を捻出する方法もあります。
料金はお住まいの地域や代行者・代行会社の料金設定、交通費などによって変わります。
意外と時間のかかる家事をお願いすることで、お母さんの負担が軽くなります。
お母さんに余裕ができれば、ゆとりのあるコミュニケーションができるようになります。
まとめ:居場所と相談先の選択肢を持とう

不登校のお子さんの居場所は、学校以外にも少しずつ増えてきています。
お子さんの状態によっては、外出することがまだ難しい場合もあります。
しかし、居場所や相談場所を知っていれば、必要な時にいつでも利用することができます。
お子さんとも相談しながら、親子ともに居心地の良い場所を作っていけるといいですね。
抱え込むのではなく、なるべく多くの相談できる場所を知ることは、親子を支えてくれるチームのようなものです。
お子さんの助けになるだけではなく、ご自身の心を軽くしてくれるでしょう。
紹介したこれらの機関に相談することは、決して「恥ずかしいこと」や「逃げていること」ではありません。
むしろ、お子さんの未来のために、積極的にサポートを求める賢明な選択です。
情報収集だけでも良いので、まずは一歩踏み出してみましょう。
知っていれば、もしあなたや子どもが必要だと思ったときに、いつでも問い合わせることができます。
居場所を探しながら、ご自身も疲れていませんか?
まず親御さんの気持ちを整えることが子どもへの一番のサポートになります。
▼不安のセルフケアについての記事はこちら

お子さんが少し落ち着いてきたら、学習の選択肢についても一緒に考えてみましょう。
▼学習の選択肢についての記事はこちら



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