【不登校で笑えない親御さんへ】世間体と罪悪感を手放す3つの視点

不登校で笑えない親へ世間体と罪悪感を手放す3つの視点

気づけば今日、一度も笑っていない──
子どもが不登校になってから、そんな日が増えていませんか?

子どもの元気がないのに、どう笑えっていうの?

「親の私が暗い顔をしていたらダメだ」とわかっているのに、笑えない。
その状態、痛いほどわかります。私もそうでした。

この記事でわかること
不登校のお母さんが笑えなくなるのは自然なことだという理由
「笑顔でいなきゃ」の世間体と罪悪感を手放す3つの視点
無理に笑わなくていい、その先の話

先に結論をお伝えしますね。
笑えないのは、あなたが壊れたからではなく、それだけ頑張ってきた証拠です。

無理に笑う方法は、この記事には書いていません。
そのかわり、読み終わるころに肩の力がすこし抜けるように書きました。

この記事を書いた人
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いろは

看護師 × 特別支援員 × 不登校のママ

医療・福祉・教育現場での経験と不登校の子を持つ母の実体験も踏まえ、
不登校家庭向け情報を発信しています。

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※この記事は医療的な診断をするものではありません、眠れない・食べられない等のつらい状態が続くときは、ひとりで頑張らず、心療内科などの医療機関や相談窓口を頼ってくださいね。

目次

不登校の親が笑えなくなるのは、あなたのせいではありません

笑えないのは心が守っているサインの図解

まず、いちばん心配しているかもしれないことから。

笑えなくなったあなたは、おかしくなってしまったわけではありません。

子どもの不登校という大きな出来事に向き合いつづけると、心はエネルギーを守るために感情の動きを小さくすることがあります。

看護の現場でも、大きなストレスのあとに気持ちが動かなくなるのは、心を守る自然な反応のひとつと言われています。

つまり「笑えない」は故障ではなくて、心があなたを守っているサインなんですね。

私も子どもが不登校で、どうにかできないか考える日々でした。ある日ふと、声を出して笑ったのはいつだったか、鼻歌はいつ歌ったか、思い出せないことに気が付いたんです。

私の場合も、笑いたいと思っても、今までどう笑顔になっていたかわからなくなっていました。

「無」の感情のような、でも涙が勝手に出るときもあってコントロールができていなかったと思います。

そして、タイトルの答えを先にお伝えしますね。
あなたを笑えなくさせている「世間体」と「罪悪感」の正体はこれです。

  • 世間体の正体=世間の目ではなく、いちばん厳しい目で自分を見ている「自分自身の目」
  • 罪悪感の正体=「いいお母さんでいたい」という、あなたの優しさの裏返し

どちらも「あなたがダメな証拠」ではなく、真剣に向き合ってきた証拠です。
だから、手放していいんですね。手放すための3つの視点は、後半で1つずつ詳しくお伝えします。

もし今、眠れない日や涙が止まらない日が続いているなら、限界サインの見極めと相談先をまとめた記事も読んでみてください。

いろは

笑えないのは、心ががんばって守ってくれたサインだよ

「笑顔でいたい」と思えるあなたは、もう十分やさしいお母さん

ご飯や家事に追われる母の毎日の図解

ここで、ひとつ伝えたいことがあります。

「子どもの前では笑顔でいたいのに、できない」
そう悩めること自体が、家族とお子さんを想っている証拠だと思いませんか?

自分のことだけで精一杯なら、「笑顔でいたい」なんて願いは出てきません。
つらさの真ん中にいながら、それでも子どもの安心を考えている。

その願いを持てる時点で、あなたはもう十分やさしいお母さんです。

できないのは、優しさが足りないからではありません。
ただ、頑張りすぎちゃっただけなんですよね。

ご飯を作って、仕事や家事をこなして、学校とやりとりして、子どもの様子に気を配って。
そのうえ「笑顔でいなきゃ」まで背負ったら、心の電池が切れてしまうのは当然です。

だからこの章では、方法ではなくこれだけ覚えて帰ってください。
「笑顔でいたい」と思えた自分に、まず合格点をあげていいんです。

いろは

頑張りすぎちゃっただけ。気づけた今日から少しずつで大丈夫だよ

世間体と罪悪感を手放す3つの視点

世間体と罪悪感を手放す小さな一歩の図解

とはいえ、頭ではわかっても、胸の奥のモヤモヤは消えませんよね。

私を苦しめていた「世間体」と「罪悪感」を、3つの視点でほどいていきます。
それぞれに「手放すための小さな一歩」も添えました。

視点①世間の目は思い込みかも

近所の子は今日も登校している。周りからどう思われているんだろう…。

私はかつて、子どもの状態が自分の「母としての成績表」のように感じていました。
落第点をもらったような、丸く縮こまった気持ちになっていたんです。

でも、あるとき気づきました。
「あなたの育て方が悪い」と、私に言っているのは自分だと。

責める声だと感じていたものは、よく思い出すと、自分が悪い方に捉えてしまった言葉も多くありました。
いちばん厳しい目で私を見ていたのは、世間ではなく私自身だったんですね。

「みんなと同じように」と頑張って生きてきた人ほど、この思い込みは強くなります。

手放すための小さな一歩

不安が湧いたら「それは実際に言われた言葉? それとも私の想像?」と自分に聞いてみてください。書き出してみると、ほとんどが「想像」だと気づけます。事実と想像を分けるだけで、世間体の重さは半分になりますよ。

視点②不登校は親の育て方のせいではない

これは言い切りますね。

不登校のきっかけは、国の調査でも複数の要因が絡み合って起こるとされています。
「育て方」というひとつの原因で説明できるものではありません。

もし育て方だけが原因なら、同じ家庭で育ったきょうだいの片方だけが不登校になる場合の説明がつかないですよね。

手放すための小さな一歩

「私のせいで」と浮かんだら、「私のせいだけで起きることじゃない」と言い直してみてください。言葉を1つ変えるだけで、責める気持ちの行き場が変わります。

「不登校は失敗じゃない」という話は、こちらの記事で詳しく書いています。

私の表情が子どもに影響していないかな…と気になる方は、不登校の複数の要因と親の関わり方の記事も参考になります。

視点③存在しない理想のお母さん

いつも明るくて、家は片付いていて、子どもの気持ちに寄り添えて、疲れた顔ひとつ見せない。

そんなお母さん、実在するでしょうか?

SNSや周りのママ友と比べて落ち込むとき、私たちが比べている相手は、実は誰かの一瞬だけを切り取った「理想のお母さん像」です。

その人にも、笑えない夜はきっとあります。
存在しない100点と比べて自分を減点するのは、今日でおしまいにしませんか。

手放すための小さな一歩

落ち込んだら「私はあの人の24時間を知らない」と唱えてみてください。比べる相手を「昨日の自分」に変えられたら、それだけで十分前進です。

無理に笑わなくていい。その理由を正直に伝えます

笑顔は心が満ちたらこぼれてくるの図解

「でも、親の笑顔が大事っていうし…」と思いますよね。
私も何度もその言葉に追い詰められました。

だからこそ、正直に伝えます。
元気が空っぽのまま作った笑顔より、まず休むことのほうが先です。

私自身、苦しい気持ちのまま毎日の家事をこなしていたとき、気がついたことがあります。
自分自身が元気で満たされていないのに、笑うことなんてできない、と。

心だけでなく、身体もヘトヘトで、元気が足りていなかったんです。
無理して笑おうとするのではなく、たっぷり寝てからでもいいのかもしれません。

2つのパターンで考えてみてください。

A:電池切れのまま作り笑いを続けて、ある日ぷつんと糸が切れてしまうお母さん
B:「今は無理に笑わない」と決めて、まず眠って、食べて、心に少しずつ余白を取り戻すお母さん

長い目で見て、お子さんに安心が伝わるのはどちらでしょうか。

笑顔は、頑張って作るものではなく、心が満ちてきたら勝手にこぼれてくるものです。
だから今は、笑う練習より休む練習からで大丈夫ですよ。

※Aのお母さんを責めたいわけではありません。私も糸が切れる寸前まで頑張ってしまった一人です。頑張れてしまう人ほどAになりやすいからこそ、切れてしまう前に、どうか無視せず休んでくださいね。しんどさが続くときは、医療機関に頼るのも一つの方法です。

笑えない日にも、あなたは今日ここにいた

頑張ってきたから責めなくていいの図解

最後に、少しだけ先の話をさせてください。

私が少しずつ笑えるようになったきっかけは、特別なことではありませんでした。

誰かに無理して話を合わせるのを、やめました。
そして、自分自身に向き合うことにしたんです。

誰かのために使っていた時間を、自分のための時間に変換してみる。
それだけで、前より表情がゆるやかになっていきました。

すぐに大笑いできる日が来たわけではありません。
それでも、泣く日があっても、また笑える日は戻ってくる──これは経験した私から、はっきりお伝えできます。

笑えない今日も、あなたはご飯を用意して、子どものそばにいて、この記事をここまで読みました。
それだけで今日は十分です。

いろは

また笑える日は、ちゃんと戻ってきますよ

セルフケアでも追いつかないほどしんどい日は、無理をせず誰かに頼っていいんです。話を聞いてもらうだけで、ほどけていく気持ちもあります。

まとめ|あなたのペースで、すこしずつ

最後に、この記事のポイントです。

  • 笑えないのは心があなたを守っているサイン。壊れたわけではない
  • 「笑顔でいたい」と願えること自体が、やさしさの証拠
  • 厳しい目で見ていたのは世間ではなく自分自身かもしれない
  • 不登校は育て方のせいではない
  • 無理に笑うより、まず休む。笑顔はあとから戻ってくる

読み終わった今、ほんの少しでも肩の力が抜けていたらうれしいです。
このあとは、あなたの今の気持ちに近いほうへどうぞ。

心の疲れを、毎日の習慣からすこしずつ軽くしたい方はこちら。

「私のせいだったのかな」という気持ちが強い方はこちら。

そして、今すぐ誰かに気持ちを聞いてほしい夜は、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
オンラインカウンセリングなら匿名でも可能なので、気になる方は試してみてくださいね。


\ 心の荷物を軽くする/

焦らなくて大丈夫。あなたのペースで、すこしずついきましょう。

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