不登校の親の悩み、本音を全部書き出したら3つに整理できた話

不登校の親の悩みを3つに整理するアイキャッチ

ひとつ悩みが片づいても、また次の悩みが出てくる…いつまで続くんだろう

子どもが不登校になってから、悩みが尽きることがない。
ひとつ解決したと思ったら、もぐらたたきのように次の不安が顔を出す…。

かつての私も、そんなもやもやした気持ちに毎日苦しんでいました。

先に結論からお伝えしますね。

尽きない悩みは「過去・未来・他人の課題」の3つに仕分けると、頭の中がすっと軽くなります。

この記事では、名著と呼ばれる3冊の本を参考にしながら、不登校ママの私が実際に試した「悩みの整理術」をお伝えします。

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いろは

看護師 × 特別支援員 × 不登校のママ

医療・福祉・教育現場での経験と不登校の子を持つ母の実体験も踏まえ、
不登校家庭向け情報を発信しています。

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目次

不登校の親の悩みが尽きないのはなぜ?

子どもが学校へ行かなくなると、こんな思いが次々と湧いてきませんか?

尽きない悩みが次々浮かぶママのイメージ
  • 朝は起こすべき?そっとしておくべき?
  • 学校に行くように言ってもいいの?
  • ゲームばかりの毎日…注意したら逆効果?
  • 休ませたままで大丈夫?甘やかしすぎ?
  • 勉強の遅れ、進学、就職…この先どうなるの?
  • どうしてうちの子が。私の関わり方が悪かった?
  • 祖父母や周りに、なんて説明すれば…

当時の私は、考えれば考えるほど気持ちが暗くなり、食事の支度も手につきませんでした。

買い物に出かければ、街ゆく人がみんな平穏そうに見えて、自分だけモノクロの世界にいるような気持ちになる。
一人になれば泣いて、気を緩めれば抜け殻のよう……
朝、玄関から元気に飛び出していくよそのお子さんの姿を見るだけで、胸が潰れる思いでした。

悩みは湧き水のようにあふれて、私を覆い尽くしていったんです。

ここに書いたのは、ぜんぶ当時の私の本音です。
いま同じ気持ちのあなたに、まず伝えたい。あなただけではありません。

そして悩みが尽きないのには、理由があります。
「種類の違う悩み」が混ざったまま、頭の中でぐるぐる回っているからです。

ごちゃ混ぜの引き出しと同じで、仕分けをしないかぎり、同じ悩みが何度でも顔を出します。

いろは

悩みが多いのは、それだけ真剣にお子さんへ向き合ってきた証だよ

それでは、頭の中を整理する方法から一緒に見ていきましょう。

悩みを書き出して3つに仕分ける方法

やり方はシンプルで、道具はノートとペンだけです。

悩みをノートに書き出し3つに分けるイメージ

まずは頭に浮かぶ悩みを、思いつくかぎり全部書き出してみてください。

ノートの上なら、誰にも反論されません。
きれいに書く必要もなくて、広告の裏に書き殴っても大丈夫です。
吐き出しているうちに、もやもやの正体が少しずつ見えてくることがあります。

書き出す方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

書き出したら、深呼吸をして、少し間をおいてから客観的に眺めてみましょう。

私の場合、一見まとまりのないごちゃごちゃした悩みが、きれいに3つへ分けられました。

  1. 過去
  2. 未来
  3. 他人の課題

書き出すだけでも楽になりますが、仕分けまですると、悩みとの距離がぐっと取りやすくなりますよ。

ひとつずつ、順番に見ていきますね。

①過去の後悔は手放していい

仕分けの1つ目は過去の悩みです。

時間は戻せないのに悩んでいた

あのとき、違う言葉をかけていたら…やり直したい

書き出した悩みの中には、「あのときこうしていれば」という後悔がたくさんありました。

過去に戻れないことは、頭ではわかっています。
それでも鍋底の焦げのように、いつまでも心にこびりついて離れないんですよね。

つまり私は、どうやっても変えられないことに、ずっと悩み続けていたわけです。

禅語「放下著」に学ぶ

過去の後悔を手放し今を大切にするイメージ

そんなときに出会ったのが、放下著(ほうげじゃく)という禅語でした。

すべての執着を手放しなさい、という意味の言葉です。
過去の出来事や感情にとらわれず、身軽になって「今」を生きる大切さを説いています。

「これは過去の悩みなんだ」と気がつくだけでも、心は少し軽くなります。

育て方が悪かったのかと、自分を責め続けなくていいんです。
その後悔は「過去の引き出し」へそっとしまって、取り戻せない時間より「今」に目を向けていきましょう。

それでも「私のせいだったんじゃ…」という罪悪感や、周りの目がつらいときもありますよね。

そんな気持ちの手放し方は、こちらでもお話しています。

②未来の不安は今日決めなくていい

2つ目の引き出しは、未来の不安です。

未来は誰にもわからない

未来は今日決めなくていいと安心するイメージ

将来は大丈夫なのか、いつまで続くのか。
まだ来ていない未来に対して、私はとてつもなく不安になっていました。
ネガティブな記事を検索しては、落ち込む夜もありましたね。

でも、子どもの将来がどうなるかは、誰にもわかりません。
本人にも、母親にも、周囲の人にもわからないんです。

わからないのなら、悪い結末を予習するより、素敵な未来を思い描くほうを選びたいと思いませんか?

思い描く未来が現実をつくる

『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)には、こんな一節があります。

人は自分の心の中で繰り返してきた言葉を、最終的には信じるようになる。たとえ自分の心のなかで反芻する事柄が嘘であったとしても、自分の心の中で反芻しているうちに、そのウソを受け入れるようになってしまうのだ。そしてそれはその人の確信、あるいは信念となっていく。このように、ウソも繰り返しの洗礼にあうと、自分でも本当のことのように思えてくるのである。<中略>

「感情と結びついた思考は、似たような思考を引き寄せる磁石となる」

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わかりやすい例で考えてみてください。

思い描く未来が行動を変えることを示すイメージ

A:「どうせ3日坊主になる…」と思いながら運動を始める
→ 心の中の言葉どおり、いずれやる気を失ってしまいます。

B:「絶対きれいになれる!」と信じて運動を始める
→ きれいになるための工夫を考え、周りの応援も集まってきます。

3年後に大きな差になるのは、どちらか。きっとBだと感じますよね。

不登校への向き合い方も同じです。
「将来はきっと良くならない」と言う人がそばにいる場合と、「じっくり考える時間は絶対プラスになる」と信じる人がそばにいる場合。

どちらの言葉を毎日聞いていたら、素敵な未来に近づけるでしょうか。

もし周りにそう言ってくれる人がいなくても、大丈夫。
お子さんの一番近くにいるのは、あなた自身です。

よいことを思えば良いことが置きます。悪いことを思えば悪いことがおきます。

<中略>

人間には自由意志があります。それを自分に対する教訓と受け取るか。自分をその被害者にしてしまうかで人生は大きく違ってきます。

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目の前の出来事にどう反応するかは、自分で選べます。
不登校を「苦しめる問題」ではなく「新しい気づきのきっかけ」と捉え直せたとき、そこから得るものが変わっていきました。

未来の心配は、今日結論を出さなくていい。
「未来の引き出し」に入れて、今日は良い未来をひとつ思い描いてみませんか?

③他人の課題は子どもに返していい

3つ目の引き出しが、実は一番多かったんです。

他人の課題を分け境界線を引くママのイメージ

小言が止まらなかった私

「ご飯くらいちゃんと食べてほしい」
「ゲームばかりしないでほしい」
「起きたら着替えくらいしてほしい」
「遅刻してでも学校に行ったらいいのに」

こんな気持ちが次から次へと湧いて、気がつけば小言ばかり言っている自分がいました。

ハッとしたんです。こんな母親になりたかったんじゃないのに、と。

アドラー「課題の分離」

願っても相手が変わらないのは、それが「自分の課題」ではないからでした。

アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。

われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。<中略>誰の課題かを見極める方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。

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宿題をするかどうかは、子どもの課題。
学校に行くかどうかも、子どもの課題。

いつの間にか自分の問題のように抱え込み、介入していたことに気がつきました。

ここで大切なのは、課題の分離は「見捨てること」ではないという点です。
突き放すのではなく、「この子は自分で決められる」と信じて見守る姿勢が土台になります。

甘やかしでも放置でもなく、信じて境界線を引く。
子どもの課題は子どもに返して、あなたは「他人の課題の引き出し」を閉じて大丈夫ですよ。

仕分けたあとに残るのが「今の課題」

『これは誰のいつの悩み?』と今の課題を見つめるママ

過去・未来・他人の課題。
この3つを引き出しにしまうと、手元に残るのは「今の自分にできること」だけになります。

私はもやもやしたとき、一度立ち止まって「これは誰の、いつの悩み?」と自分に聞く習慣ができました。
それだけで、悩みに振り回される時間が目に見えて減ったんです。

そして仕分けてみると、自分の「今の課題」が何かも見えてきます。

  • 私自身の心がしんどい、涙が出る
  • 子どもにイライラをぶつけてしまいそう

「自分の心がつらい」と感じるなら、まずは親のセルフケアから始めてみてください。

「イライラをぶつけてしまいそう」なときは、こちらで怒りとの向き合い方をお話ししています。

今の課題だけに向き合えばいいと思えたら、肩の力が抜けていきますよ。

まとめ|尽きない悩みは3つに仕分ける

尽きない悩みは分別する。
過去 → 手放していい
未来 → 今日決めなくていい
他人の課題 → 子どもに返していい

ご紹介した3冊は、ビジネスや心理学の分野でも長く読み継がれてきた名著です。
考え方や捉え方を新しくしてくれるので、休憩時間や寝る前の1冊にいかがでしょうか。

あなたの悩みが多いのは、それだけお子さんに向き合ってきた証です。
全部を一度に解決しなくて大丈夫。今日は書き出して、仕分けるところから始めてみてくださいね。

いろは

今の課題だけで大丈夫。仕分けた悩みは、そっと引き出しに入れておこうね

それでも一人で抱えきれないと感じたら、誰かに聞いてもらうのも、立派な「今できること」です。

専門のカウンセラーに気持ちを話せる場所もあると、知っておいてくださいね。

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