
布団から出ないの?ご飯はどうするの?

⋯⋯
今日も無ーー視ーーー!!(白目)
ああ!イライラするっ!
そしてイライラした自分のことを、今度は自分が責める。
「なんでこんなにイライラしちゃうんだろう。だめな親かも」
この記事を読んでくださっているあなたも、きっと同じ気持ちを抱えているのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、不登校の子どもにイライラしてしまうのは、「弱い親だから」でも「愛情が薄いから」でもありありません。
愛があるからこそ期待する。
期待があるからこそ、怒りが生まれているんです。
怒りを抑えるテクニックの前に、まず「なぜ怒りが生まれるのか」を知ること。
それだけで、自己嫌悪のループから少し抜け出せます。

不登校の子どもへのイライラの原因は期待

ここでは、イライラしてしまう原因について、まず整理します。
イライラは期待が裏切られた感覚から来る
突然ですが、あなたは今、子どもにどんなことを期待していますか?
- 学校に行ってほしい
- 少しでいいから前に進んでほしい
- 家にいるなら、せめて勉強くらいしてほしい
意識しなくても、私たちは子どもに「こうあってほしい」という思いを持っています。
そしてその期待が満たされない時、人は怒りを感じます。
心理学でも怒りは、「期待と現実のズレ」から生まれると言われています。
イライラの本質は、子どもが悪い子だからではなく、あなたが「こうなってほしい」という強い思いを持っているから生まれます。
愛情があるから、期待する。
期待と現実が食い違うから、怒りが生まれる。
「イライラは愛情の裏返し」と言われるのも、まさにこの構造のことです。
「べき」という思考がイライラを増幅させる
もうひとつ、イライラを大きくしているのが「べき」という思考パターンです。
- 親なんだから、うまくやれるべき
- 子どもなんだから、頑張るべき
- 学校にはちゃんと行くべき
「べき」は、私たちが心のなかに持っているルールブックです。
でも不登校という状況は、そのルールブックとことごとく合わない。
だから毎日毎時間、ルールが破られ続けるような感覚になって、じわじわと消耗していくんです。
あなたのイライラは、正常な感覚です。
おかしくありません。
でも、そのイライラの根っこを知っておくだけで、少し楽になれることがあります。
「ああ、私はこれを期待していたんだなぁ」と気づくことが、感情を整理する最初の一歩です。
子どもの「困った行動」には必ず理由がある

ここでは、お子さんがとっている、その行動について整理します。
行動の裏にある「隠れた感情」
- 昼過ぎまで寝ている
- ゲームを何時間でもやっている
- 声をかけても部屋から出てこない
そういう姿を見ると、

やる気がない、そろそろ動いたらどうなの?
と感じてしまいますよね。
私も正直、何度も思いました。
でも少し立ち止まって、問い直してみてほしいんです。
「この子は、なぜこの行動をしているのだろう?」
不登校のお子さんの多くは、表に見える行動の裏に、こんな感情を抱えています。
- 学校のことを考えると、身体が動かなくなる
- 自分でも、こんな自分がダメだとわかっている
- どうしたらいいかわからなくて、怖い
- またお母さんをがっかりさせてしまった⋯
ゲームをずっとやっているのは、現実から離れられる唯一の場所だから。
部屋に引きこもるのは、外の世界が「怖い」か、心と体が疲れ切っているから。
悪意があるわけでも、親をなめているわけでもありません。
「なぜ?」と行動の理由を見つめる習慣
医療や特別支援の現場で一番学んだことがあるとすれば、この問いです。
「この行動、状況の背景には、何があるんだろう?」
我が子は一時期、出かける前になると決まってトイレにいる時間が長くなっていました。
最初は、「なぜこんなに長くなるの?」と疑ってしまったんです。
病院でストレスで腸の働きも不安定になったり、スッキリしないことがあると知りました。
子どもの体は、心のSOS信号をちゃんと出していたんですね。
すべてを「受け入れなければ」と言いたいのではありません。
ただ「この子は今、何と戦っているんだろう」という視点を持つだけで、あなたの感情は少し変わります。
イライラする気持ちも、理解に変わる瞬間があります。
「なぜ?」と問い直す習慣が、イライラの連鎖を止めるブレーキになっていきます。
他人は変えられない──変えられるのは自分

ここでは、「こうしてくれたらいいのにな」という見方について整理します。
「子どもを変えよう」とし続けると消耗する
- 子どもが変わってくれれば、私もイライラしなくてすむのに。
- 言わなくてもやってくれたらいいのに。
正直に言うと、私もそう思っていました。
でも今は違うことを知っています。
他人は変えられません。
子どもも、夫も、先生も。
この言葉は厳しく聞こえるかもしれませんが、逆に言えば「あなたには変えられないことがある」という決まりごとのようなものです。
どんなに言い聞かせても、怒鳴っても、子どもの「学校に行けない」という状態はすぐには変わらない。
それはあなたの努力不足でもなく、子どもの意思の問題でもなく、今その子がいる場所だから。
「子どもを変えよう」としている間は、ずっと消耗し続けます。
今日の基準を変えるだけで景色が変わる
変えられるのは、自分自身の見方・考え方だけです。
どちらがお子さんの成長を見守れますか?
どちらが自分の心が少し楽ですか?
子どもの現状を受け入れることと、状況を放置することは全く違います。
受け入れるとは「今のこの子の姿をありのまま見る」こと。
そこから初めて、次のアクションが生まれます。
自分への「条件なしの愛」を忘れずに
もう一つ、大切なことをお伝えします。
生まれた時は、「元気であればそれでいい」と自分の腕に抱かれる我が子の姿を喜んでいました。
それがいつの間にか、
- 親が言うことをきちんと守ってほしい
- 将来を考えて勉強はできた方がいい
───どんどん条件が増えていく。
子どもには、健康で素敵な人生を歩んで欲しい。
愛情があるから期待すると、はじめにお伝えしていました。
これを自分に置き換えてみてください。
こんな風にお子さんや夫に言われたら、あなたはどう感じますか?
- 料理はプロ級に、毎日掃除。仕事しながら美しさも保って。
- 健康のために、トライアスロンで上位を狙ったほうがいいよ。
そんなこと言うなんて最悪!
はぁ?
なんて怒りの感情が湧くかもしれません。
悲しくなったり、苦しく感じる人もいらっしゃるかもしれません。
でも、相手はあなたにより素敵になって欲しくて、悪気なく言ってるのかもしれません。
もしそうだったとしても、
・甘いものを食べすぎても、たまに手抜きしてもOK。
・お腹のお肉が育っても、小じわが増えても大丈夫。
・やる気が出なくてダラダラしてもいい。
「飾らない普段の自分でいい」と言われた方が、あなたも嬉しいのではないでしょうか?
あなたはお子さんに、「条件なしに愛してほしい」と思っているはずです。
「そのままのお母さんが大好き」と。
あなたも、本当は「このままのあなたが好きだよ」と言いたい。
でも、自分自身にはどうですか?
「うまくできなかった自分はダメだ」
「もっとちゃんとしなければ」
「あんなこと言ってしまった、最低だ」
子どもには条件なしの愛情を向けたいのに、自分には厳しい条件をつけていませんか?
お子さんに「このままでいい」と言えるようになるには、まず自分自身に「今日もよく頑張ったね」と言えることが先かもしれません。
自分のマインドを整えることが、親子関係を変える唯一の出口です。
まとめ:自己嫌悪しなくていい愛ゆえの怒り

- ①期待と現実のギャップがイライラを生む
-
愛かあるから期待する、だからイライラも生まれる。
- ②子どもの行動には必ず理由がある
-
「なぜ?」を問い直すと怒りが理解に変わる
- ③他人は変えられない
-
変えられるのは自分の見方だけ、そこに出口がある
怒ってしまったあなたはダメな親ではありません。
とても疲れて、限界まで抱えてきたんです。
自己嫌悪してしまうのは、それだけ「ちゃんとしたい」という気持ちが強いから。
今日から少しだけ、自分に優しくしてみてください。
「怒りの正体」がわかると、不思議と怒りは少しやわらかくなります。


コメントありがとうございます。 いただいたメッセージは、すべて大切に読ませていただいています。
個人が特定される内容や、他の方が不安になる表現が含まれる場合は、 安心して読める環境のため非公開とさせていただくことがあります。
※コメントは承認後に公開されます。