わが家は通信制高校とサポート校を11校見学しました。問い合わせや説明会も入れるとそれ以上です。
見学してわかったのは、学校の「タイプ」によって雰囲気がまったく違うこと。
実際に足を運んだことは、子どもに合う学校を考える大きな判断材料になっています。
もしエネルギーがたまっていない状況なら、親も子も見学自体が負担になることも。
そのときは、見学はできる範囲でじゅうぶんです。

お子さんが安心して過ごせる学校を見つけたい、時間がない、後悔したくない方の判断材料になれば嬉しいです。
※実際に見学したのは11校です。それ以外の内容は、問い合わせ、説明会、講演会、調査で確かめたことです。

通信制高校選びで11校見学した理由
進路を考え始めたころ、本人と相談して、「全日制は難しいけれど、通学コースがあるところがいい」と決めていました。
パンフレットである程度は候補を絞れたものの、学校ごとの雰囲気や学習サポートの違いはよくわかりませんでした。
最初に親だけで見学したのは、フリースクールと同じ場所にあるサポート校。
そこが、学校を比較する最初の基準になりました。
その後、親子で初めて見学した学校は、子どもには響かず……。
ほかの学校との違いを確かめたくて、少しずつ見学を重ねました。
最初から11校を目指したわけではありません。
進路を急いで決める必要がなかったこともあり、結果として11校になりました。

パンフレットで迷ったら、まずは1校だけでも見に行ってみてね。
候補の学校がまだないときは、資料をまとめて請求できるサイトもあります。
以下がおすすめです!
- ズバット通信制高校比較:診断ツールで迷わず、やりたいことなどのテーマからも探せます
- ウェルカム通信制高校ナビ:エリアを選んで、手軽に資料を取り寄せられます
※資料請求をすると、学校から案内の連絡が来ることがあります。
※ウェルカムは、地域で探すと出てきた学校すべてにチェックが入った状態になります。チェックを外せば請求先を減らせます。
11校を見学してわかった学校ごとの違い
地域や学校によって違いはありますが、実際に見学した学校から感じた傾向です。
傾向が同じところはまとめました。
同じ「通信制」でも、学校のタイプによって雰囲気はまったく違いました。
サポート校は、通信制高校での勉強を支える民間の施設です。
サポート校だけでは卒業資格は取れず、通信制高校にも入学して籍を置きます。
| タイプ | 雰囲気 | 見学して感じた特徴 |
|---|---|---|
| 本校の通学型の通信制高校 | 学校らしさがある | 制服や行事がある・地元の進学や就職に強い |
| 大手の広域通信制高校 | システムで動いている | 映像授業やICTのレポートが多い・探究や好きを伸ばす講義も充実 |
| 塾が運営するサポート校 | 静かで勉強する場所 | 進学を望む子が多い・コースで費用が変わりやすい印象 |
| フリースクールも兼ねるサポート校 | 家族のようなアットホームさ | 少人数制のところもある |
| 専門家がいるサポート校 | 専門家が在籍し特性への理解がある | 臨床心理士など専門家による心のサポート |
| 法人グループ運営のサポート校 | 法人系列の就職先の相談ができる | 系列の就職が希望なら就労に強い |
※いちばん下の「法人グループ運営のサポート校」は、見学とは別の説明会で聞いた話です。
本校の通学型の通信制高校

見学したのは、本校である通学型の学校です。
ふつうの学校より柔軟ですが、学校らしい雰囲気がありました。
生徒は制服を着ていて、行事やイベントも学校らしく充実していました。
通学型だと職業の体験ができるイベントや、進学の見学会、修学旅行がありました。
いわゆる高校生らしいイベントが多いと感じました。
地元の進学や就職にも強い印象です。校則が厳しくはないけれど、ありました。
学校なので先生と生徒との距離感はイメージ通り。
コースの変更は、いつでも良いわけではなく、学期ごとや年単位など決まった時期にできるところでした。
個別相談では、子どもに対して基礎学力を試されているような会話がありました。
大手の広域通信制高校

大手の通信制高校は、良くも悪くも、システムで動いている感じがしました。
スタッフも、担当がわかれている雰囲気です。
資金力があるので、授業が充実していて、パンフレットもしっかり作られていました。
学習は、映像授業やICTを使ったレポートのところが多かったです。
全体の生徒数も多く、情報も豊富でした。
スクーリングが決められた本校で行われる場合は、全国各地の生徒と交流する可能性があります。
ただ、大手だからといって、スクーリングが遠方とは限りません。
見学時の在校生の雰囲気はさまざまでしたが、学校の特色に惹かれて選んだと話す在校生もいました。
オープンスクールの見学会や体験会では在校生の声が聞けました。
個別相談会もしてくれているところばかりだったので、質問もしやすかったです。
塾が運営するサポート校

塾が経営しているサポート校は、塾の中にありました。
勉強する場所らしく、比較的静かな雰囲気です。
見学したところは、進学を望んでいる子ばかりでした。
塾の運営なので進学の情報や試験対策に強いようでした。
学習コースによって、費用も変わりやすいイメージです。
塾でもイベントや部活もいくつかありました。
見学したところは本校の通学型の通信制高校と比べると、行事は少ない印象でした。
在校生の様子は、目標に向かって頑張る仲間という雰囲気がありました。
フリースクールも兼ねるサポート校

フリースクールから生まれた学校や、小さく運営しているサポート校です。
実は進路を考える前に、フリースクールを考えたことがあります。

見学したフリースクールの中には、通信制高校のサポート校を運営しているところが2校ありました。
同じ施設内にあったので、結果的に学校見学もできました。
どちらも家族のような、アットホームな雰囲気がありました。
少人数制を取り入れているところもあります。
古くから続いているところは、地元の就職に強い場合もあります。
少人数だと、静かに過ごしたいお子さんには安心できる環境になりそうだと感じました。
その子の好きなことにも伴走してくれる印象でした。
一方、フリースクールが同じフロアの場合は、時間によっては異年齢の交流があってきょうだいや家族のよう。
騒がしい空間が苦手なお子さんには向いていないように思いました。
専門家がいるサポート校

特性への理解がある学校です。
臨床心理士などの専門家が在籍していて、心の面でもサポートしてくれます。
見学したところは、その子に合う道を伴走するサポートという考えのようでした。
静かに過ごせる部屋や、気分転換できる部屋を設けるなど工夫されていました。
特に少人数制のところは、人との関わりに緊張しやすい子や周囲の音に敏感な子には安心できそうだと感じました。
法人グループ運営のサポート校

こちらは見学ではなく説明会で聞いた話ですが、法人グループ運営のサポート校は、卒業後に同じグループ会社へ就職できることを強みにしていました。
就労希望の場合は資格取得にも力を入れているようでした。
その方面に興味があれば、有利だと感じました。
公立の通信制や定時制も見学しようか迷った
見学の途中で、公立の通信制高校や定時制高校も見に行こうか、少し迷いました。
体調がそこそこよくて、ある程度自己管理ができて通えそうなら、候補にもなると思います。
※この2つは、実際には見学していません。人から聞いた話や、調べたことです。
公立の通信制高校
- 私立より費用を抑えやすい傾向
- レポートを中心とした自宅学習が基本
- 自分で学習を進める力が求められる
- 学習支援や登校日数は学校によって異なる
※公立の通信制には、国の就学支援金から授業料に当たる額として月額520円が支給されます(全日制は月額9,900円)。国公立の高校は、所得制限もありません(2026年11月に確認)。出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」
定時制高校
- 平日通学が基本の学校が多いですが、授業時間は全日制より短い場合もある
- 午前・午後・夜間など、通う時間帯を選べる学校もある
- 基礎学力の学び直しや、少人数指導を行う学校もある
- 年齢やこれまでの経験が異なる生徒も通っている
- 午後から体調が良くなる子には、午後部・夜間部のある学校も選択肢になる
定時制高校には、外国につながりのある生徒が多い学校もあり、学校や地域によって雰囲気はさまざまです。
※文部科学省の調査(令和7年度)では、公立高校で日本語の指導が必要な生徒7,313人のうち、3,504人(約半数)が定時制に通っています。(出典:文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和7年度)」)
不登校を経験した子どもにとっても、定時制高校は選択肢のひとつです。
通学日数や学習支援の内容は学校によって異なります。
東京都には、不登校経験者などを対象に、基礎学力の学び直しや少人数指導を行う「チャレンジスクール」という公立の定時制高校もあります。

気になる学校があれば、教育委員会や学校の公式の情報で確かめてみてくださいね。
見学で親子の感じ方がわかれた学校も
楽しそうな行事、豊富な進路選択。
親の私が「いいな」と思っても、子どもにとってはそうではない場合もありました。
先生やスタッフの進め方も、学校によって違いました。
事務的に進める学校がある一方で、家族のような雰囲気のところもありました。
子どもの反応が良かった学校
子どもの反応がいちばん良かったのは、あたたかい雰囲気のある学校でした。
親は経験できそうな場所に惹かれてしまったんですが、子どもは話ができそうな優しい先生や生徒がいる場所がいいようでした。
不登校のあとの居場所となるので、パンフレットだけではわからない部分も大事だなと感じました。
子どもが合わなかった学校
子どもの反応が良くなかったのは、無機質な雰囲気のところや、学習の進め方が合わなかったところです。
学習は体験授業や個別相談で実際に教材をみせてもらえたり、やらせてもらえたりした学校もありました。
悪い学校というわけではなく、うちの子には合わなかったということだと思います。

見学のあとは、子どもの感想も聞いてみてね。
授業見学への対応も学校によって違った
普段の授業を見られない学校もあった
見学会やオープンスクールでは、在校生と話せる機会を設けている学校もありましたが、すべての学校ではありませんでした。
わが家が参加したオープンスクールでは、普段の授業の様子を見ることはできませんでした。
また、問い合わせた学校の中には、静かに過ごしたい生徒や知らない人の視線が怖い子への配慮から、授業見学を行わないところもありました。
最初は普段の様子を知りたいと思っていましたが、在校生の安心できる環境を守るための対応でもあると感じました。
体験授業でしたこと
体験授業は、学校が休みの日にあるところと、平日にあるところがありました。
休日の体験授業は、ちょっとしたハンドメイドのイベントでした。
平日に開かれた学校では、在校生と一緒に短い時間の授業を受けました。
普段の授業というより、グループワークに近い内容でした。
体験授業は在校生との交流のためなどに、特別なイベントとして用意されている場合もありました。
頼めば普段の様子を見せてくれた学校も
体験授業の日でなくても、普段の様子を見たいと伝えたら見せてくれた学校がいくつかありました。
普段やっているレポートを見たいとお願いしたら、見せてくれたり体験させてくれる学校もありました。
学校によって見学できる範囲が違うこともわかりました。

授業の様子が見たいときは、個別に希望を伝えてみてね。
見学の申し込みと当日の流れ
申し込みのときは、ほとんどの学校で次のことを聞かれました。
- 保護者の名前
- 生徒の名前
- 在籍している学校
- 学年
- 参加する人数
- 連絡先(電話かメールアドレス)
当日は、詳しい住所などの連絡先と、申し込みと同じ内容を記入しました。
見学のほとんどは、学校の案内や相談でした。
所要時間や、見学後の連絡などは、記事の最後の「よくある質問」にまとめています。
11校の見学で学校選びのポイントも変わった
見学前に大事にしていたこと
見学を始める前は、次のことを大事に見ようとしていました。
- 卒業まで通えそうか(交通の便、学費)
- 学び直しも考えて進めてくれるか
- コースを選べるか、変えられるか
- 子どもに合いそうなところか(コースや授業、システム・方針)
見学を重ねたあとに大事にしたこと
見学を重ねたあとは、見るところが変わりました。
- 回復が図れそうか
- 子どもにとって良いかどうか
- 先生や雰囲気が合いそうか
- 将来の選択肢が増えそうか
- 話しかけやすい生徒がいそうか
「子どもにとって良いかどうか」を見るとき、システムや交通の便だけでなく、中身も大事にするようになりました。
そうはいっても、親の気持ちがよぎることもあるのですが。
通信制高校の見学でよくある質問
まとめ|通信制高校は見学して初めてわかることもある
11校を見学して、学校のタイプごとに雰囲気が違うとわかりました。
それぞれの場所で特徴が違うので、雰囲気を見に行ってよかったと感じています。
- 学校のタイプによって、雰囲気や学び方が大きく違う
- パンフレットだけでは、生徒の雰囲気や学校の広さはわからない
- 親が良いと思う学校と、子どもが居心地よく感じる学校は違うこともある
- サポート校は、通信制高校とは別に費用がかかる
- 費用は見学の場で詳しくメモしておくと、あとで比べやすい

親子それぞれの感じ方を大切にしながら、学校を見ていけたらいいですよね。

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